取り込み方法の違い
PPxの設定を取り込む方法には
- テキストの取込
- 追加取込
- 更新取込
- 編集して取込
の4つがある。
このうち、「更新取込」は「PPx のバージョンアップ時の自動アップデート処理のように、既にある内容を上書きしないようにしながら新しい項目を追加する」ためのもので、あまり使うことは無いと思う。
「編集して取込」とは
このような簡易編集できるダイアログが出て、編集しながら取り込めるもの。実際にやっている処理は「追加取込」。そして、左下のチェックを外すと、「テキストの取込」になる。
というわけで、PPxの設定の取り込みについては
- テキストの取込
- 追加取込
の二つの違いを知っていればとりあえずおkということになる。
「テキストの取込」と「追加取込」の違い
- テキストの取込:既存の設定に上書きする形で取り込む
- 追加取込:既存の設定は消さず、それに追加する形で取り込む
という違いがある。
例えば
ClipPath1.CFG
M_ClipPath = { ** comment **
CopyFileName = *cliptext %R
CopyDirName = *cliptext %1
}
ClipPath2.CFG
M_ClipPath = { ** comment **
CopyFileName(拡張子無し) = *cliptext %Y
-- =
CopyFilePath = *cliptext %FCD
}
と二つの設定ファイルがあるとする。ClipPath1.CFG、ClipPath2.CFGの順に、「テキストの取込」をすると
このようにメニューが上書きされる形で取り込まれる。
「追加取込」の場合、ClipPath1.CFG、ClipPath2.CFGの順に取り込みをすると
このように既存のメニューに追加される形で取り込まれる。
使い分け
「テキストの取込」は、設定が追加されていったら都合が悪いものに用いる。ポップアップメニューやメニューバーあたりの、カスタマイザーのメニュータブで設定できるものですね。この場合、何も考えずに「追加取込」を繰り返していると、無駄にメニューバーの項目が増えたり、区切り線が増えたりしてしまう。
「追加取込」は、上書きされたら都合の悪いものに用いる。例えばキーバインドとかがそうですね。新しいキーバインドを追加したくて、
KC_main = { ; PPcメイン窓
O ,%j%2
\O = @'='
}
このようなファイルを「テキストの取込」で取り込んだとしたら、それまでのPPcキーバインドカスタマイズが上書きされ、吹っ飛ぶことになる。全体の整合性を気にせず、新しい設定をどんどん追加したい場合は、「追加取込」のほうがよさそうだ。
というわけで、新しい設定をPPX.CFG本体とは別に書いたとしたら、基本的には「追加取込」で取り込む。ポップアップメニューやメニューバー関連だけは「テキストの取込」を使って取り込む。というようにすればいい。
すべての設定を「追加取込」で取り込む方法
「テキストの取込」と「追加取込」を一々使い分けるのが面倒な場合は、メニューのような「追加取込み」をするとまずい設定の最初に、「自身の項目を削除」を入れておくといい。
-|M_ClipPath=
M_ClipPath = { ** comment **
CopyFileName = *cliptext %R
CopyDirName = *cliptext %1
CopyFileName(拡張子無し) = *cliptext %Y
-- =
CopyFilePath = *cliptext %FCD
}
こうすることで、「追加取込」で取り込んでも、メニューの項目が無駄に増えることを防げるわけだ。メニュー関係の設定をすべてこの形式にしておけば、「テキストの取込」と「追加取込」を使い分けることなく、すべての設定を「追加取込」で取り込むことができるようになる。