否定すべき先入観
複雑な理論は不要
他者との一致に複雑な理論は不要である。他者との一致が難解に見えるのは、一致をする気がない者の言動を真に受けているからだ。問題の根幹は、「一致する気のない者と一致をすることは不可能である」と見極めることにある。裏切り者の排除と、立法における議論とを、切り分けて考える必要があるのだ。一致をする気のない者が排除された状態であれば、複雑な理論などなくとも、他者との一致は容易にできるだろう。
話し合い自体に意味はない
話し合い自体に意味はない。議論が成立するのは、一致をする気のある者と議論をするからである。話し合いそれ自体に、何らかの力があるわけではないのだ。一致をする気のない者といくら話しても、共通前提がない以上、一致できるわけがないのである。
個々人の相違は問題ではない
立法段階において、個々人の相違を考慮する必要はない。立法における議論は、一意的に決まる適切な方針を導くためになされるものであり、個々人の相違は無関係なのだ。
複雑なシステムは必要ない
立法における複雑なシステムは、裏切り者の排除という機能を欠いた結果として生じる。それは本来的に不要かつ無意味なものである。システムは単純である方が、各構成員がそれをイメージしやすくなり、適切だろう。